長野山岳会合宿”後立山連峰リレー登山”
針ノ木岳日帰り山行
2004.8.8(日)

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▲針ノ木岳(2.821m:2004.8.8 長野県大町市・富山県立山町)〜はりのきだけ〜
<概要>
日本200名山
東面に残る大雪渓は、白馬岳・剣岳と並び日本三大雪渓の一つ
山頂直下の針ノ木峠は、北アルプス最高所の峠(2.541m) ちなみに、南アの三伏峠(2,580m)に次いで日本で2番目
戦国の時代から越中と信州を結ぶ峠として知られ、
天正12年(1584年)の富山城主佐々成政の冬の峠越え(コースは諸説あり)をはじめ、密貿易やイワナ釣りなどに利用されていた
近代になって昭和5年、大町市の対岳館主、百瀬慎太郎が峠に小屋を建て、
同時に大町山案内人組合を結成してから急速に近代登山の対象として発展した
毎年6月上旬に「慎太郎祭り」が盛大に開催されている

今回は、長野山岳会夏山合宿:”後立山縦走リレー登山”の一環としての山行

コース図
<日帰り> 8月8日(日)晴れのちくもり
扇沢登山口→大沢小屋→針ノ木峠→針ノ木岳→針ノ木峠→大沢小屋→扇沢登山口

<参加メンバー>
・村重 誠史(CL・計画・記録)
・清水 貴子
・水野 徹哉(一般)

<山行報告>

  3:55 豊科スワンガーデン 発
   水野君と合流し、いざ出発
   予報よりずっといい天気 期待できそうだ

  4:40 扇沢駐車場 着
   なかなかの盛況ぶり なんとかいい所を確保
   ここで清水さんと合流

  5:12 扇沢登山口(1,425m) 発
   山行計画書を出す所が見つからず とりあえず登山開始
   何度か車道を横切る

  6:07 大沢小屋 着 休憩
   小屋のオヤジの話が楽しい
   山行計画書を出そうとしたが、
   「大丈夫だ! 遭難しても誰も探さねぇ〜」だと...
   提出場所は、観光案内所にあったらしい 反省、反省

  6:18 発
   オオバノギボウシ サラシナショウマなど大形の花が多く見られる
   何度も沢を渡るが、雪渓はなかなか現れず
   滑りやすい砂地でトカゲ発見! と思いきや、サンショウウオ!!
   個人的には初めての体験である
   雪渓を横切る スプーンカット初体験 壷足で慎重に進む
   越えたと思いきやクレパスが! いったん沢上の岩に降りなければならない
   見えない所に足を置かなければならない
   慣れている水野君に先に行ってもらう(がんばれ!>長野山岳会)

  7:20 雪渓を渡った所 着 休憩
   後続の人たちもクレパス越えで苦労しているようだ

  7:33 発
   雪渓はクレパスが多く、通行禁止のため高巻ルートを登る
   5〜6ヶ所鎖場あり 暑さもあり、なかなかきついルート
   雪渓があるため風は爽やかだが、それでも暑がりの私には辛い
   ミヤマキンポウゲやミヤマカラマツの群生がすばらしい
   群生は長く続く この時期でもあるのは雪渓のためだろう
   振り返ると、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳の稜線が綺麗に見える
   来週末もこんな天気なら良いが

  8:07 マヤクボ沢との分岐 着 休憩
   最後の水場あり
   旗と柱が見える 針ノ木峠の指標だろう

  8:30 発
   峠手前はジグザグの辛い急登 針ノ木峠の指標は見えているが、かなりヘバる

  9:15 針ノ木峠(2.541m) 着 休憩
   小屋の裏にベンチあり、槍ヶ岳・水晶岳・野口五郎岳の好展望 先週登った燕岳も見える
   んが、みるみるガスが...
   生ビール(エビス):¥1,000 石川君のアドバイス通り帰りに飲む事に

  9:42 発
   さらにガレた急登が続く
   小屋すぐ上にテント場 狭い稜線上で怖そう
   峠からは見えなかった剣岳が、初めてその勇姿を現す いつかは...

10:23 稜線 着 休憩
   ここで再び展望が...しかし槍はすでにガスの中

10:33 発

10:44 針ノ木岳(2.821m)登頂!
   立山.剣岳の下に黒部ダムも見える
   ガスの中、白馬岳・五竜岳が見える
   トウヤクリンドウ発見 秋が近いのねぇ〜

11:25 発
   急登を下る

12:00 針ノ木峠(2.541m)(小屋) 着 休憩
   がまんしていた生ビールで乾杯!

12:40 発
   急登を下る 浮き石多く、滑りやすい砂地でなかなか苦労
   先程のクレパス越えは、少し通り易くなっていた

13:52 雪渓の下 着 休憩
   下りも結構暑いぜぃ

14:00 発

14:33 大沢小屋 着 休憩
   小屋のオヤジは長椅子で昼寝中 ヤルゼィ!
   なぜかオヤジのポスターが貼ってある
   外の休憩所の長椅子はぶっ壊れまくっているので注意
   楽しい小屋だ

14:53 発

15:42 扇沢登山口(1,425m) 着

   夕方から谺の練習のため、温泉にも寄らず帰宅(涙)
   お二人、申し訳ない

6:18
百瀬慎太郎のレリーフ
(大沢小屋横)
6:40
山頂が見える
7:09
雪渓を渡る
7:24
クレパスを越える
7:26
爺ヶ岳
9:08
峠手前の急登
9:24-1
槍ヶ岳
(針ノ木峠より)
9:24-2
水晶岳・野口五郎岳
(針ノ木峠より)
9:26
奥:鹿島槍ヶ岳(?)
(針ノ木峠より)
10:23
高瀬ダム
(針ノ木峠より)
10:49
立山・剣岳
(山頂より)
10:50
スバリ岳への縦走路
(山頂より)
11:57
峠に下る
12:11
やっぱエビスでしょう
13:30
鎖場を下る
13:31
雪渓と水蒸気
<所感>
一週間前に登った石川君の情報では、雪渓を30分ほど歩いたということでしたが、
今回は軽アイゼンを使うことはありませんでした 直前に割れたのでしょう。
雪渓では、刻一刻状況が変わるので注意が必要のようです。
全行程を通して滑り易い急登、浮き石、落石も多かったです。
しかし、花は非常に豊富だし、蓮華岳や新越乗越方面にも行ってみたいので、もう少し早い季節にまた訪れたいと思います。

山頂動画
(期間限定)

出会った動植物
(Photo by T.Mizuno)

7:01
ハコネサンショウウオ
(雪渓下部)
8:35
ミヤマダイモンジソウ
(雪渓上部)
9:02
チングルマ
(峠へのつづら折り)
9:03
ミヤマリンドウ
(峠へのつづら折り)
10:02
エゾシオガマ
(峠〜頂上)
10:05
ヨツバシオガマ
(峠〜頂上)
10:13
ウサギギク
(峠〜頂上/後方は蓮華岳)
 11:25
トウヤクリンドウ
(頂上)
11:26
イブキジャコウソウ
(頂上)
11:33
イワギキョウ
(頂上〜峠)
11:55
ミヤマホツツジ
(峠近く)
13:12
イワツメクサ(?)
(雪渓上部)
13:17
ミヤマキンポウゲ
(雪渓上部)
13:24
ミヤマカラマツ
(雪渓上部)


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