鳳凰三山
2005.10.09(日)・10(月・祝)

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第1日目(10/09)

▲鳳凰三山(標高2.840m:山梨県南アルプス市 他)〜ほうおうさんざん
メールから転載
[jonens:00018] 鳳凰三山( 10/9-10)山行報告

jonens MLのみなさま

松本の水野です。
10/9〜10にかけて南アルプス・鳳凰三山に登ってきましたので報告します。

<概要>
鳳凰三山(ほうおうさんざん・最高点は観音岳 2,840m)
:南アルプス北部に位置し、地蔵岳(2,764m)、観音岳(2,840m)、薬
 師岳(2,780m)からなる。日本百名山。
 山名の由来に、「奈良時代の孝謙天皇が退位して法皇となった時に登り、
 法皇山と名づけられ、その後仏教の聖なる鳥、”鳳凰”の字を当てた」と
 いう説がある。その真偽はともかく、古くから人々に慕われてきた山。
 三山のうち最も有名なのは地蔵岳で、山頂に地蔵岩(オベリスク)と呼
 ばれる巨岩がある。地蔵岩は形がはっきりしており、麓を走る中央線や
 中央高速からもよく見える。このオベリスクに初登頂を果たしたのは
 ウェストンであり、登頂を果たした後、案内人から「偉業を讃えるため、
 ぜひ麓に神社を建てて神主に」と請われたのを断ったという逸話が残っ
 ている。

コース図
<行程>
 平成17年10月9日〜10日 1泊2日(テント泊)
 [1日目]青木鉱泉→ドンドコ沢→鳳凰小屋テン場(泊)
 [2日目]鳳凰小屋テン場→地蔵岳→観音岳→薬師岳→中道→青木鉱泉

<参加者>
 ・村重誠史(CL)
 ・水野徹哉(記録)

<行動記録>
[1日目]H17/10/9(日)曇り時々小雨
5:00 松本合庁集合。村重車にて出発。
 中央道を南下。山梨県に入ったあたりから、時折小雨がぱらつくように
 なる。北の方が良かったかな・・・とか悩みながらも、登山口を目指す。
 韮崎インターで下り、青木鉱泉への道をたどる。
 が、途中ダートがありちょっと迷う。ウェブには「全面舗装道路」と書
 いてあるのに・・・。見れば、同じように迷っている車有り。

7:30 青木鉱泉、着。
 小雨が降っていることもあり、準備の手がゆっくりめ。
7:50 出発

8:45〜9:05 1,520m付近で一本。
 樹林帯の中。ドンドコ沢コースではあるが、沢からは離れている。

9:35 南精進ヶ滝
 滝は登山道から外れており、往復10分程度。
 周囲がガスっているため、滝の全貌はよくわからず。

10:15〜10:30 1,730m付近で一本。
 樹林帯の中の急登が続く。
 登っている人も多いが、みなほぼ同じベースで進んでいる。

10:40〜10:50 鳳凰の滝
 この滝も、登山道から往復10分。
 登山道からの分岐があったが、先行していた登山者から分岐はさらに上に
 もう一度あることを教わる。知らずに荷物を置いて滝まで行った人は、同
 じ所を二度登るハメに。「だまされた」と言っている人有り。

11:10〜11:25 1,860m地点で一本。
 相変わらず急登が続く。
 針葉樹林帯だが、ところどころに色づいたナナカマドやカエデの木があっ
 て、心が和む。

11:55 白糸の滝、着
 ここは登山道から滝まですぐ。
 休んでいる人も多く、我々も昼食タイムとする。
12:25 出発

12:55〜13:15 五色ヶ滝
 あれ?もう五色ヶ滝? 白糸の滝から、コースタイムは1時間だけど・・
 ・、と思ったら、分岐がまた2箇所。このコース、油断ならず。
 滝巡りはちと飽きてきたな〜と思いきや、登山道から見えてきたこの滝は、
 これまでで最も豪快!
 見ると、最初の分岐に荷物を置いて見に来た人たちがいるではないか!
 分岐が2箇所あったことに気づき、「何度だまされるのか」と憤る人有り。 

14:05 鳳凰小屋テン場、到着
 五色ヶ滝からいったん沢を離れ、短い急登があって登り切ると、急に開け
 た平坦な場所に出た。ここからは紅葉の盛りを迎えており、上の方まで紅
 や黄の色とりどりの木々に出迎えられて、無事テン場に到着。

テン場は平坦で、トイレの香りが若干気になるところをのぞけば、かなり条
件の良いところでした。テン場の端にはロープが張られており、濡れたもの
を干すのに好都合! 南アのテン場にしては水が豊富で、汲み放題なのもう
れしいところです。
小屋前にはテラスがあって、テーブルとベンチが用意されていました。
周囲の燃えるような紅葉を眺めながら、持参したビールで乾杯!
(ちなみに小屋で缶ビールを買うと、600円ナリ。持ってきて良かった!)
夕食メニュー:ジンギスカン鍋、大根と人参の梅こぶ茶漬け(即席漬け)、
 ごはん(アルファ米)、わかめスープ

どこぞの山岳会?の大声オヤジのわめき声を耳栓で遮りつつ、就寝・・・。

9:19
支流の滝
10:42
鳳凰の滝下部
12:51
五色ヶ滝付近
(Photo by T.Mizuno)
12:56
五色ヶ滝
13:38
水滴:鳳凰小屋手前
(Photo by T.Mizuno)
13:39
クモの巣:鳳凰小屋手前
(Photo by T.Mizuno)
13:41
紅葉:鳳凰小屋手前
(Photo by T.Mizuno)
13:57
オベリスク方面?
(鳳凰小屋より)
14:48
紅葉真っ盛り
(鳳凰小屋より)
17:07
夕食

五色滝の動画
(期間限定)
※リンクしてないので、URLをコピー&ペーストして下さい

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/9884/05.10.09-1300.mov

第2日目(10/10)

[2日目]H17/10/10(月)雨時々曇り

5:30 起床
 未明にテントを叩く雫の音で目を覚ます。雨・・・。
 前日は朝方雨→昼に近づくにつれて曇りだったので、同じパターンを期待
 してゆっくり出発とする。小降りになっている時をねらって、テント撤収。
 撤収時、周りはもぬけの殻だった。ちょっとゆっくりしすぎ?
7:30 テント場を出発

8:00〜8:10 2,625m地点で一本
 標高的には稜線上まであと少し。崩れやすい花崗岩質のザレ場かつ急登で、
 息が上がる。朝一番の急登はややキツい。

8:30 賽の河原へ到着。稜線上に出る。
 稜線上は風が強い。ガスに覆われており、視界はきかず・・・。
 ここに地蔵岳頂上の看板がある。地蔵岳、登頂!
 ザックを下ろし、地蔵岩(オベリスク)へ向かう。

8:45 オベリスク直下まで到達。
 オベリスクの上からは、ザイルが数本垂らしてある。
 その直下まで行き、最後の登りは眺めるだけ。岩の表面が濡れていて、滑
 るしね。・・・しかし、ウェストンはよく登ったものだ。

9:00 賽の河原へ戻り、小休止。
 賽の河原には、石仏が数多くある。昔、子宝を授かるためにここから石仏
 を担いで下り、願いが叶うと新しい石仏とともにここへ納めに登ったそう
 だ。風化して原形をとどめていないものも結構あるが、新しいものもある。
 昔は数百体もあった時代があるそうだが、今は数十というところか。
9:10 出発

10:00〜10:10 赤抜沢の頭にて一本
 稜線上は、岩稜帯を縫うように進む。
 小雨は降っているが、時折雲が切れ、谷を挟んで反対側の北岳の麓(小太
 郎尾根?)が見える。谷の下から上まで紅葉している。

10:35 観音岳、登頂!
 鳳凰三山の最高点に到達。しかし、誰もいな〜い。
 誰かいるかとは思ったのだけど、さすがに南アルプス!?
 村重氏のミニ三脚で記念撮影。
 最高点は寒いので、早々に出発。
10:55 出発

11:20 薬師岳、登頂!
 観音岳からはほとんど下り、ちょっとの登り返しで到着。
 三山の中では一番広く、なだらかな山頂を持っている。

11:25〜11:45 薬師岳小屋 
 頂上直下にある小さな小屋
 ここで稜線と別れ、中道コースを下る。
 道標はなかったが、小屋から出てきた登山者が行った後を追ってみると、頂
 上を経由しないショートカットコースだった。
 
12:30〜12:50 2,690m付近で一本
 樹林帯に入ると、急降下が始まる。周囲は単調な針葉樹林帯が続く。
 道はぬかるんでドロドロ。滑らないように気をつかう。
 途中、樹林帯の中に巨石が! なぜか、つっかい棒が多数ある。そういえば
 甲武信にもあったけど、山梨の習慣? ぺらぺらの紙に、マジックで「ゴザ
 イシ」とあり、地図上(エリアマップ)では「御座石」として載っている。
 しかし、どうも地図上の位置と違うような気がするが・・・。

13:40〜13:50 1,970m付近で一本
 亜高山帯針葉樹林を抜けると、シラカバの林となり、やがてカラマツ植林地
 に入る。相変わらずの急降下。後ろから抜いていった小屋の方が、「まだま
 だ急坂が続きますよ」だって。青木鉱泉からの道は、どちらも急坂の連続な
 のか。

14:40〜14:50 1,560m付近で一本
 急降下の途中。沢音が聞こえる。

15:15 小武川の林道へ出る
 ここから、小武川沿いの林道を歩く。
 青木鉱泉の手前でドンドコ沢を渡る場所があるが、流れの上に板を渡してある
 だけの橋がかかっている。増水した場合は、より下流側にある車道の橋まで回
 らなければならない。

15:55 青木鉱泉、到着
 無事帰着。お疲れさまでした〜。
 他の車は1台を残すのみで駐車場はすっからかん。

その後、青木鉱泉のお風呂に入ってじんわりと暖まってから、帰途につきました。
なお、青木鉱泉は入浴料1,000円で設備は・・・といった感じでした。まぁ選択肢
がなかったし。
帰路は20号を走り、諏訪南ICから高速に乗って、松本着19:00頃となりました。

<まとめ>
個人的には、南アルプスは白根三山・仙丈岳についで3つめでしたが、やっぱり
南ア!という感じでした。鳳凰三山は主脈よりも前山というイメージが強かった
のですが、登山口までが遠く、山は深く、行程も長いという南アの資質をばっち
り備えていました。懐の深さを感じました。
天候はぱっとしませんでしたが、予想外に紅葉がすばらしく、いろいろな意味で
普段とはひと味違った充実感の強い山旅となりました。

以上、超長文で大変失礼いたしました。

水野徹哉

8:44
無理せずここまで
8:58
オベリスクと賽ノ河原
9:24
小太郎尾根方面
9:27
観音岳へ
9:28
稜線を振り返る
10:14-1
小太郎尾根方面
10:14-2
地蔵岳を振り返る
10:50
観音岳登頂!


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